« トライアウトのレビュー、感想(2 | トップページ | トライアウトのレビュー(3 »

2007年8月10日 (金)

初日レビューのサマリー(舞台のネタバレ)

以前のエントリーに掲載した、

First Night of YOUNG FRANKENSTEIN

の筆者Ramón Esquivel氏が、All That Chat(掲示板)に、ご自身による要約を上げてくれました。このリンクはすぐに消えてしまうので、むりやり訳してしまいます。間違いを、ぜひご指摘くださいませ。

ま た、これはあくまでRamón Esquivel氏の意見であり、別の意見もいろいろあります。特にメーガンについては絶賛の声の方が多いし、出番の多さは、元々クリスティン・チェノウェスを予定した役ゆえ、十分に予想されたことです。いずれにせよ、2ヶ月近くかけてブラッシュアップしてゆく、その本当に最初の一日目のレビューです。

※ ちなみに「オープニング・ナイト」という言い方はおかしい、「ファースト・パフォーマンス」ではないか、という指摘に、筆者も「その通りだった」と認めて タイトルを変更しています。「オープニング・ナイト」は正式オープンだけの言葉なのか、8月23日は一応オープニング・ナイトに該当するのか、まだ分かり ません。

舞台のネタバレが含まれていますのでご注意ください。

-------------------------------------ココカラ

Ramón Esquivel氏のトライアウト初日レビューを、管理人の一人、negiが日本語化しました。文責はnegiにあります)


「一言で言うと、映画における役者たちの完璧な演技を忘れさせてくれる役者は誰もいない、『プロデューサーズ』ほど面白くはない、そして、ブローウェイでヒットするに十分のでき。(公開通し稽古とはいえ)観客に見せる前に、もっと台本を刈り込んでおくべきだったのは間違いない。細かい演技については以下を」


【HIGHLIGHTS】

ロジャー・バートのフレデリック・フランケンシュタイン博士は、面白く、魅力的で、いい感じにクレイジー。彼のオープニング・ナンバー "There Is Nothing Like A Brain" で、観客は「優れた主役だ」と安心できる。

◎サットン・フォスターのインガ、彼女のオープニング・ナンバー "A Roll in the Hay" は素晴らしい、特にヨーデル部分。脚本家たちは彼女の見せ場をもっと与えるべきだった。

◎クリストファー・フィッツジェラルドのアイゴールはチャーミングで天賦の才あふれる道化。“爆笑のはずなのに爆笑できない”ところを彼が何度も救った。彼には笑わされた。

◎フレッド・アップルゲート(盲目の隠遁者)は、出番は少ないながら、とても面白い。警部(二役)を演じているときよりずっと(LOWLIGHTS参照)。

【SO-SO】

○メーガン・ムラーリのエリザベス。声とアクセントがしょっちゅう変わる。彼女のキャラクターは、出ずっぱりをむりやり要求されている(『スパマロット』におけるthe Lady of the Lakeと同じぐらいやりすぎ)。トニー賞で主演女優賞を取らせるためなのは明らか。

○アンドレア・マーティンのフラウ・ブルッハーが歌う "He Was My Boyfriend" は面白い。しかし、キャラクターに見合った演技より、やや大げさで笑いを取りにいきすぎている。

○ シューラー・ヘンズリーのモンスターは "Puttin' on the Ritz" で爆笑をとる。しかし、堂々たる、というには背が足りない。どちらかといえば幅の方が堂々としている。また、強烈なモンスターメークもしていないのに、観 客の共感を得にくい演技になっている。メークはまるで頭に緑のランプシェードをかぶっているように見える。

【LOWLIGHTS】

△ スーザン・ストローマンの振付けはやや物足りない。フル・カンパニーの群舞の振りはかなり変だし、おそろいの衣装は古くさい。『プロデューサーズ』のテイ ストが見られるのだが『プロデューサーズ』ほど面白くない。フランケンシュタイン博士の夢に先祖が出てくるシークエンスは面白いアイディアなのだが、もっ とオリジナリティのある見せ方をしてほしかった。先祖(たち)のおそろいの衣装はさらに変。

△フレッド・アップルゲートの警部はどうしようもなくつまらない。公開通し稽古の初日ということを差し引いても、タイミングがひどい。隠者の方がはるかに良い。

△ ブロードウェイで大流行のしわがれて鼻にかかるテナーの声を持つ一人、Jack Doyleがフレデリックの祖父、ビクトール・フランケンシュタイン役としてクレジットされているが、彼のキャラクターはフラウ・ブルッハーとなんの関係 もなく設定されている。ブルッハーが彼への愛を歌い上げるというのに。


全体として、C+ をつけた。

-------------------------------------ココマデ


「なぜC+なのに、ブロードウェイでヒットするに十分、と言えるのか?」という質問に対して筆者は、「品質と商品価値は違う、批評家がほめなくてもヒットする作品はヒットする、(過去の作品では)WikedはC、スパマロットはDにした」と答えています。


ROGER BART unofficial websiteに戻る


|

« トライアウトのレビュー、感想(2 | トップページ | トライアウトのレビュー(3 »